臭気対策の基礎

臭気対策の基礎

臭気対策の基礎

臭気対策は、次の不等式の意味を考える必要があります。

 

 

アンモニア 200ppm < 1ppm メチルメルカプタン

 

 

アセトアルデヒド 20ppm > 100ppm アセトアルデヒド

この不等式の意味を考えるのが、臭気判定士の思考による臭気対策です。

 

 

 

 

何のニオイかわからないが、何らかのニオイを感知できる最小濃度のことを

嗅覚閾値(イキチ)」と言います。

 

嗅覚閾値は

アンモニアが1.5ppmに対してメチルメルカプタンは0.00007ppmです。

 

 

これを上の不等式の濃度で考えると、

 

アンモニアでは200÷1.5=133.3となり、

約133倍の無臭空気で希釈するとニオイが判らなくなります。

 

一方メチルメルカプタンでは1÷0.00007=14285.7となり、

約14286倍の無臭空気で希釈しなければ、ニオイを感じてしまいます。

 

したがいまして、ニオイの強さから判断すると

アンモニア 200ppm < メチルメルカプタン 1ppm 

の不等式が成立します。

 

この場合、アンモニアの対策より、メチルメルカプタンの対策をすることが、

悪臭対策により効果的であると言えます。

 

 

 

 

次に、同じ成分の下の不等式はなぜ、成立しているのでしょうか?

アセトアルデヒド 20ppm > アセトアルデヒド 100ppm

 

これは、排出量を考えた場合の不等式の一例です。

 

アセトアルデヒドの嗅覚閾値は0.0015ppmですから、

無臭空気で希釈してニオイが判らなくなる希釈倍数である臭気濃度を

簡略的に想定すると

20ppm÷0.0015=13300

100ppm÷0.0015=66700

となります。

 

20ppmの濃度の排出量が、1400立米毎分であった場合に

排出強度(OER)は13300×1400=1.8×10の7乗

 

100ppmの濃度の排出量が、50立米毎分であった場合に

 

排出強度(OER)は66700×50=3.3×10の6乗

 

よって、濃度が低くても排出量が多い20ppmのアセトアルデヒドの排出口の方が

悪臭の影響を広範囲にもたらせていると推定されます。

この場合は、濃度が薄くても排気量の多い設備や施設から対策を講じる方が

効果的に悪臭対策が進むと考えられます。

上記のような視点のほかに、

地形的な影響や大きな建物の影響、地理的な風向きの影響などを考慮して

悪臭問題に対して効果の高い方法を探し出していきます。

 

 


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